空前の低糖質ブーム〜糖質の正体とは?〜

2017年8月23日

巷では、空前の低糖質ブームです。
コンビニに行けば、低糖質パンや、某有名パーソナルジム監修の低糖質なお菓子がすぐに手に入ります。飲み物なども、パッケージに「糖質〜g」などと謳った商品が目につくようになってきました。
20〜40代くらいの方の中には、よくわからないまま、「なんだか良さそう…」と手にされている方も多いのではないでしょうか。

では「糖質」の正体とは一体なんなのでしょうか。
簡単にいえば炭水化物から食物繊維を抜いたものを指します。
低糖質ブームのきっかけとなった糖質制限食は、本来糖尿病治療のために提唱されはじめた
食事療法です。生活習慣病のひとつであるⅡ型糖尿病(一般的に糖尿病といわれている病気です)は、様々な要因で(肥満や運動不足など)インスリンの作用がうまく行かず、ブドウ糖が有効に使われないため血糖値が高くなっている状態のことを言います。そうすると、血糖をなるべくあげない食事をしなければならなくなるため、食事からの糖質自体を減らしてしまおう、というのが糖質制限食の原理です。
これをダイエットに応用したのが、低糖質ブームのはじまりです。
インスリンは別名「肥満ホルモン」とも言われ、糖から脂肪を合成して、蓄えようとしたり、脂肪の燃焼を抑えようとします。このインスリンは、身体に糖質が入って来た途端に分泌されます。適度な量の糖質であれば、インスリンのおかげで血糖は一定に保たれます。しかし、忙しい現代人は、丼ものやラーメンなどで糖質をつい過剰摂取しがちなため、インスリンが過剰に分泌されてしまい、結果として、エネルギーとして使用されなかった糖質は脂肪として定着してしまうのです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015)の報告書」によると、基準となる1日の炭水化物の必要量は、総エネルギー摂取量の約50~60%と言われています。デスクワークを基本とする30〜40代の男性の必要エネルギーは2300カロリーなので、必要な糖質エネルギーは約1265カロリー。糖質は約4キロカロリーで1gなので、約317gの糖質が必要という計算になります。

白米お茶碗一杯150gで糖質55g
食パン6枚切り2枚で糖質66g

野菜やおかずにも糖質は含まれています。なので、つい大盛りにしてしまったり、デザートを食べてしまったりすると、あっというまに317gを超えてしまいます。沢山運動する日なら消費できますが、動かない日が続くとあっと言う間に脂肪になってしまいます。

だからといって、ブームだから、身体に良さそうだから、とやみくもに低糖質のものを手にとると、反対にエネルギー不足で頭がぼーっとしてしまうかもしれません。ですので、飲み会や会食の予定が入っていたり、前日に食べ過ぎた日などに、エネルギー調整として利用するのがオススメです。また、現在少し肥満傾向にある方にとっては、全体のエネルギー量は減らさずに、糖質を減らし、その分をたんぱく質で補うようにすると、少しスッキリするかもしれません。何事も上手にお付き合いしていけるといいですね。


Posted by 港区 田町の内科・泌尿器科|内科ならたまち徳栄ビルクリニック(東京都港区) at 09:05 / スタッフブログ

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